小笠原諸島母島の魅力は『人のあたたかさ』
父島と比較され、地味扱いに思われがちな母島。
どのガイドブックをみても、自然の素晴らしさやマリンレジャーの楽しみ方を大々的に紹介しているのは父島の方です。ネットやケーブルテレビなどの普及や買い物、宿泊施設の充実を考慮し旅行計画をたてた場合はどの人も父島を選択してしまうことでしょう。
しかし、近年50代や60代の方が多く母島を訪れるそうです。
東京を出発し、おがさわら丸で一日かけて父島に行き、ははじま丸で更に二時間かけて渡って行く。そうまでする魅力とはいったいどこにあるのでしょう?
母島は、島民数が500人にも満たない島です。
これは父島の四分の一程度です。
フェリーを降りれば、島民のみなさんが迎えてくれます。
隣近所は常に協力し合い、全員が顔なじみのような関係だといいます。
都会では忘れ去られた近所付き合いが未だに残っているというよりも、それが当たり前として今でも根付いているのです。
観光で海や乳房山に行けば、それらを大いに満喫できるマリンレジャーや周辺の無人島などの遊覧船ツアー、さらには植物散策にバードウォッチングもあります。
しかし、それをも盛り上げて訪れた人を感動的にしてくれるのは、環境というよりは人そのものなのだと、気づかせてくれます。
そうした力は、実は島民の優しさや人柄に他ならないのです。
「母島では観光を本当の感動にしてもらえる」と、訪れた人々が口々に言っていることが全てを物語っています。
■にっぽん丸 東京港発着 世界自然遺産小笠原 父島・母島クルーズ(クルーズのゆたか倶楽部)(公式HP)(終了しました 2016/11/17現在)
(photo:https://pixta.jp/)