ブルゴーニュを超えるピノノワールの産地。セントラル・オタゴに要注目

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ワイン好きに愛される高級ぶどう品種のひとつ、ピノノワール。フランス・ブルゴーニュ地方の重要品種であり、ロマネコンティやシャンベルタン、エシェゾーなど、この品種で全て作られています。

このピノノワールはとても繊細な品種であり、育てるのがとても困難であると言われています。とはいえ、栽培技術の向上の関係もあり、今やピノノワールは世界中で栽培されています。
特に有名なのは、アメリカのオレゴン州のピノノワールでしょう。しかし、専門家たちはブルゴーニュのピノノワールには、どこも到底敵わないと口を揃えます。

しかし、価格と味わいと見比べた時、ブルゴーニュに勝るとも劣らない注目の産地があることを声を大にしては語りません。その理由は、ブルゴーニュの名誉を守るためかもしれませんし、信じたく無いのかもしれません。さぁ、ここではその産地をお教えします。ぜひ一度、飲み比べて自分の舌で確認してください。

今、ピノノワールで要注目の産地は、ニュージーランドのセントラル・オタゴです。海までの距離がニュージーランド国内で最も遠い、内陸の産地です。
クロムウェルやアレクサンドラ、マヌヘリキア、ロクスバラ、マニオトトの5つの地域からなるセントラル・オタゴは、サイクリング目的の観光客が多く訪れる、自然豊かなエリアとして人気です。
何の変哲も無い、この地域。実は、内陸性気候であり、南緯45度より南側の冷涼な地域なのです。この条件は、ブルゴーニュと全く同一レベル。つまり、ピノノワールを育てる条件としては、ブルゴーニュと何ら変わらないのです。

ブルゴーニュのグランクリュ、プルミエクリュは価格帯がワイン全体を見ても飛び抜けています。味の良さはもちろんですが、需要と供給量も大きく関係しています。
しかし、セントラル・オタゴのワインはどんなに価格が上がっても数千円です。特におすすめは、粘土質と砂利が混ざった理想的な土壌で育てられたピノノワールを使用する、ローリング・メグ ピノ・ノワール。
マウント・ディフィカルティー・ワインズが造る、このピノノワールはベリーフルーツにオークの香り、さらにほど良いタンニンと長いタンニンを持ちます。さらに、価格も3000円台とお手頃。

オレゴン州がニューワールドではピノノワールの銘醸地と言われていますが、これからはセントラル・オタゴの時代がやってくることでしょう。

■ローリング・メグ  ピノ・ノワール(ENOTECA)

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