ボルドーの神髄がここにある。シャトー・レオヴィル・ラス・カーズを飲もう。
ボルドーと言えば、世界中のワイン愛好家たちが手放しで褒め称えるフランスのワイン銘醸地です。フランスでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュと共に有名産地とし知られており、神の恩恵を受けた土地を有する世界最高峰のワイン産地といっても過言ではありません。
さて、そんなボルドーといえば格付けシャトーが特に有名。メドック地方（一部ペサックレオニャン）にあるシャトーが1級から5級まで格付けされており、当然上位級になるほどに高級ワインとなっていきます。
しかし、シャトーによってはその階級に相応しく無いレベルの味を造るとか、逆に1級を凌ぐ味わいであると褒めた称えられるシャトーなど、クオリティはさまざまです。
そこで、ここではワイン愛好家たちが口を揃えて認めている、おすすめのシャトーを紹介します。ぜひ、格付けシャトー初心者の方はこのシャトーのワインからスタートさせてみてください。
メドック格付け2級を持つシャトーが、シャトー・レオヴィル・ラス・カーズです。メドック地方のサンジュリアン村にあるこのシャトーは、一級シャトーを凌駕する優良シャトーとしてとても有名です。
実は、サンジュリアンにはレオヴィルと付く2級シャトーがここを含め3つあります。元々は1つのシャトーだったのですが、分割されて今に至ります。何故、その中でもレオヴィルラスカーズが有名なのか。
それは、複雑かつ優美なサンジュリアンのワインの良さと、隣のポイヤック村の厚みと逞しさの良さが、全てバランス良く凝縮されているからだと評されているからなのです。
さらに畑の主要部分は、あの1級シャトーで有名なラトゥールに隣接しているから、とも言われています。
さらに、オーナーのドゥロン家の努力も人気を維持する理由のひとつ。テロワールだけに頼らず、技術力の向上に日々費やしているのです。
1855年に制定されたメドック格付けは、例外を覗けば、改定無しで今まできています。悪い言い方をすれば、適当にワインを造っても地位が変わらないのです。しかし、その地位に甘んじること無く、常に挑戦者として品質向上を続けるのが、このシャトー・レオヴィル・ラス・カーズなのです。
サンジュリアンの王、スーパーセカンドと言われるこのシャトーの味を、一度口にしてみてください。ボルドーワインの神髄が味わえるはずです。
（photo：http://www.photo-ac.com/）