ワイン初心者の基礎知識〜ワイン用ぶどうと生食用のぶどうがあるんです

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ワインをお好きな方であれば、デパートなどでブドウを見るとふとワインのことを思い出してしまうのではないでしょうか。しかし、こんなことを思ったことはないでしょうか。「ここにあるブドウを使ってワインを使えば、美味しくなるのでは?」と。実は、ワイン用のぶどうと生食用のぶどうは全く違う性質を持っているのです。ここでは、ワイン用ブドウと生食用ぶどうの二つの違いについてを紹介します。

ヨーロッパ系品種のことを『ヴィティス・ヴィニフェラ』と言います。これらは、カベルネソーヴィヨンやメルロー、シャルドネなどのワイン用ブドウを指しています。粒が小さくて皮が厚く、糖度や酸味が凝縮しています。食べると酸っぱいブドウが多く、生食用として使われているものもありますが、交配などが繰り返されよりワイン向きに栽培されるブドウがこれなのです。

『ヴィティス・ラブルスカ』は、アメリカ系ブドウ。ヴィティスとはブドウ属のことです。さて、ヴィティス・ラブルスカは完全に生食用です。巨峰やマスカットがこれらに当たります。糖度が上がらないのですが、独特の風味と瑞々しさがあり、生で食べて美味しいのがこちらです。ワインで仕立てると飲めないことは無いのですが、フォクシーフレーバーという独特の香り、ブドウジュースのような感じに仕上がってしまうのです。

どちらも同じ葡萄ですが、やはりそれぞれ考えられて造られているのです。

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